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鳥取市行徳に鎮座する聖神社は鳥取市民から「聖(ひじり)さん」と呼ばれ、親しまれています。 当神社は、昭和九年刊の『鳥取懸神社誌』によると、「邇邇藝命(ににぎのみこと)」「日子穂穂手見命(ひこほほでみのみこと)」「事代主神(ことしろぬしのかみ)」の三柱を御祭神としています。創建の時期ははっきりしていませんが、神社の棟札写によると、現在の本殿は宝永七(1710)年に改築されました。
神社の木材はケヤキの白木材を使用。正面の桟唐戸には「波にタイ」、背面と両側面には「巨巌に波浪の図」「タカとイノシシの図」を彫ったケヤキの厚板がはめ込まれ、本殿の軒下には十二支が彫られています。
春、秋の祭りには伝統の麒麟獅子舞が奉納され、春祭りには氏子が屋台を引いて町内をねり歩く、「神幸祭(みゆきさい)」行列がとりおこなわれます。神幸行列は江戸時代の安永六年(1777)に始まったと伝えられる盛大な庶民の祭礼行事です。神幸祭は、鳥取地方の春の風物詩として毎年行われていましたが、昭和五十年頃から二年に一度となりました。
現在の氏子は、中心市街地の十一商店街を含む四十四町内(約二千五百戸)です。
この永い歴史を持つ聖神社神幸行列が、平成十四年三月、県の無形民俗文化財に指定されました。 しかし、二百年以上の歴史を持つ神幸行列のシンボルである神輿は破損がひどく、四十年ほど前から台車に乗せて引いていました。 神幸行列が無形民俗文化財に指定されたのを機に、氏子から「聖さんの神輿を担ぎたい」という声が盛り上がり氏子や市民有志で神輿修復事業奉賛会(八村輝夫会長)を設立、氏子、市民に募金を呼びかけました。また行政からの補助もあり、十六年三月に完成しました。
二年に一度の五月第三週目の土、日曜日にとりおこなわれる聖神社神幸祭には「聖さん」の担ぎ神輿、麒麟獅子、武者行列、十四基の屋台が、踊りや囃子を披露しながら氏子地域を練り歩きます。
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